上敷きや絨毯などを敷いて「見なかったコト」に、
されている方も多いと思いますが、やはり畳に直接座りたい…
寝ころびたい…ですよね。
今回もそんな使い方にも限界があり、
新しく取り替えのご相談を承りました。
ご相談のお宅へ伺いましたところ…?
畳屋さんとして実務経験が長いうえむら畳代表ですと
お使いの畳の上を歩きますと、足の裏にセンサーが付いているがのごとく
歩き心地に硬さを感じ、コレは厚みの薄いタイプの畳が敷き込まれていると察知!
一帖引き上げさせてもらいますと、やはり通常の畳の厚み55ミリ〜60ミリよりも薄い
15ミリ程の厚みしかない畳でした。
厚みが薄い為、畳がしなる?たわむ?感じがおわかりいただけますでしょうか。
うえむら畳では、極薄とされる床暖房畳にも多い厚さ13ミリ〜30ミリ以下の薄い厚みでも、
縁付き畳や縁無し琉球畳の取り替えも受け賜わっております。
お客様に今回の取り替えをご希望されております畳をお聞きしましたら、縁付き畳一帖サイズから
半畳サイズの縁無し琉球畳タイプに模様替えをご希望と言う事で、お話をすすめさせていただきました。
うえむら畳では、琉球畳と言われる畳にも色々な素材を扱っており、
お客さまのご希望やお部屋の使い方などをお聞きして、おススメの素材をご提案しております。
今回のお客様は、お部屋の使い方として座椅子でテレビなどをご覧になる機会が多く、
その為座椅子の底面の擦れで傷むのが気になるとご相談いただきました。
決して天然イ草が非常に弱い素材と言う訳ではございませんが、こんな場合にうえむら畳では、
人工素材の表面材、「和紙製」や「樹脂製」や「レザー製」や「絨毯調」素材などから、
ご提案させていただいております。
個人差はございますが、ご希望はやはり畳っぽく見えない素材より、
畳調に見える素材の中から天然イ草の製造方法と同じように織物であります「和紙製」をお選びいただきました。
和紙製畳表の特徴は、機械漉き紙原料をこより状により、棒状した原料に表面を樹脂加工で撥水効果をし
汚れや水分を染み込ませない素材になり、天然素材のように経年変化は楽しめない反面、
人工素材の為、色の退色も少なく、カビやダニ類の発生の心配も少なります。
但し素材感は、樹脂製のように柔らかくなく和紙製は硬めです。
その画像が下の画像です。
このコロナ禍の中、お家時間も長くなりがちですので、今まで手を付けなかった部分への見直しも
増えてきたように思えます。
どうしても、長くお使いの畳、襖、障子、網戸は、中々後回しにされがちですが、
不衛生な状態でのご使用よりも、キレイに新しく張替えや新調で綺麗な状態が保てるようにする事が
快適に暮らす事ができ、安心してお部屋もキレイになり菌類やウイルスなどを除去しやすい
模様替えして暮らしていただけますと嬉しいですよね。
和紙製の畳表にも、色や織り方の違いがあり、たくさんの種類の中からお選びいただく事が可能です。
今回お選びいただきましたのは、カクテルフィットの銀白色(グリーン)×若草色(ライトグリーン)的な色合いの
2色の素材を交互に織り上げました目積織り表をお選びいただきました。
それが下の画像ですが、ゴメンナサイわかり難いですよね。
これならわかりますかね? グリーン色とライトグリーン的な色の2色を交互に織り込んである
和紙製畳表〈銀白色(グリーン)×若草色(ライトグリーン的な色)〉
その他のカラーや種類のご参考画像(これまたわかり難い画像でゴメンナサイ)
今回のお部屋ですが、純和風な壁に柱があるような和室では無く、
床面以外は洋風のクローゼットや建具で、仕上げてあるお部屋でした。
床面がフローリングでは無く、畳敷きになっているお部屋でしたので、
縁無し琉球畳のようなモダンに見える畳が合う感じのお部屋に、模様替えできたのではないでしょうか。
ただ、このようなお部屋の場合、下の画像のような3センチ幅ほどの柱のように見えます木部分が
部屋の内側に入り込んで、畳の寸法を細かく調整しないとキレイに納まらないんですよ。
特に今回の様な、畳の厚みが薄くなればなるほど、少しの寸法違いで随分と床面への隙間が目立ってしまう場合も
ございます。その為、皆さんにはお分かりいただきにくいですが、細かい採寸や畳本体への寸法精度を要求され、
仕上がりが大きく左右されてしまうんですよ。